2022/06/04更新
前回は神宮の歴史についてご紹介をしました。
今回は参拝方法についてお話しをしたいと思います。
神宮は125社あり、それを全て行く訳にもいきませんので、簡素化された参拝ルートがあります。
☆まず、夫婦岩で有名な「二見興玉神社」です。
昔、伊勢神宮参拝に向かう際、清き渚と称えられる二見浦で禊をし清めたことから伊勢神宮参拝前に寄ることがならわしとなっています。蛙が奉献されており、無事にかえる、若かえるまど縁起物とされています。
☆続いて「外宮」です。
外宮が先に参拝するとなった理由は、神宮で行われるお祭りは外宮から行われます。これは、食事の神様である豊受大御神に神饌(神様のお食事)を先立ってお供えすることによります。このお祭りの順序に従って外宮からお参りすることがならわしになりました。
☆最後に「内宮」です。
内宮で参拝する道順は右回りとなっています。これは、左側にある正宮(しょうぐう)を「慎みの心」として右側から遠回りするためと言われています。また、手水舎が右側にあるからとも言われています。ちなみに、外宮は内宮とは全て逆にあり、左回りとなっています。
神宮では手水舎で手を洗うよりも五十鈴川で手を洗うことをお勧めします。手を洗いまず向かう先は、「正宮」です。正宮ではお願い事をせず、「感謝」を伝えてください。お願い事ができるのは、「荒祭宮」というところがありますので、こちらでお願い事をしてください。
最後に参拝を終えて最初に渡った宇治橋に秘密があります。橋の両端に擬宝珠があります。外から2つ目の擬宝珠だけテカテカに輝いているのに気づく人もいます。実はこの擬宝珠の中には、100mほど先にある宇治橋の神様を祀る「饗土橋姫神社(あえどはしひめじんじゃ)」でご祈祷された萬度麻(まんどぬさ)という御神札が奉納されているんです。この擬宝珠を参拝帰りに触れることで、「再び伊勢神宮を参拝できる」「帰宅の厄災から守ってくれる」と言われています。
以上が参拝の簡素化のルートになります。それぞれ距離がありますので、都合で全て回れないという方もいるかと思います。そういう時は「外宮」と「内宮」だけでも大丈夫です。また他の神社も色々ありますので、是非回ってみてください。